「伊達直人」の行動は、自己満足ではないだろうか

Tigerman - L'Uomo Tigre

タイガーマスク運動」というものがあります。

2010年12月25日、「伊達直人」を名乗る30代のサラリーマンの男性から、群馬県中央児童相談所へランドセル10個が送られたことを皮切りに、2011年1月1日には神奈川県小田原児童相談所にも同人物名義で寄付が行われるなど、全国各地の児童養護施設へ複数存在すると思われる「伊達直人」からの寄付行為が相次いだ。これらの寄付行為は、寄付者の名義である「伊達直人」が、漫画「タイガーマスク」の主人公で、自らが育った孤児院へ素性を隠して寄付をする人物と同名であることから、「タイガーマスク運動」と呼ばれるようになった。またこの寄付行為を全国で相次いでいる現象と見て「タイガーマスク現象」と呼ぶこともある。 タイガーマスク運動 - Wikipedia

つい最近のクリスマスでもランドセルの寄付がありました。

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手順を間違えた援助は、自己満足になる可能性

「援助が必要であろう児童相談所に、助けの手を差し出す」その気持ちはとても大切だと思います。

児童相談所ではランドセル等の必要な物品は既に税金で賄われているそうです。。 援助をしたいという尊い気持ちを実行するのであれば、必要な寄付の手順を通すのが色々な人にとって幸せになると思います。 指定の手続きを経て、現金で寄付するなどの手順です。

児童相談所公的機関です。 公務員は手順が最重要視されます。税収を元に業務を行うためです。 突発的な寄付ほど迷惑な物は無いのではないでしょうか。予算報告で実に困るためです。役所とはそういうものだと思います。 公的機関に寄付された必要ないランドセルを、売却することは簡単ではないでしょう。

解決するためには

こういった風潮が生まれた原因があります。 ランドセルなどの寄付を、有名な漫画キャラクター名「伊達直人」を用いたため、美談として持て囃す風潮が生まれたからです。 寄付の敷居が下がったことは素晴らしいと思います。日本に寄付の風習など無いですから。 しかし、寄付の仕組みが上手く流れていかない現状があるため、政府は以下の対策を考えてほしいな、と思います。

  1. 簡単な寄付の仕組みを作ること(複雑な手続きが伊達直人を生む)
  2. 「ランドセルのような物品寄付を迷惑」と堂々と言える情報発信を最適な機関が行う

せっかくの寄付が無駄にならないシステム作成と周知が、あると良いですね。